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祥雲は昭和34年に神奈川県逗子市に生まれた鎌倉彫工房です。
以来店舗を併設し、半世紀近い歴史のある本格的鎌倉彫専門店として発展して参りました。
伝統に忠実に従い、一品一品全力を傾けて作り出された作品は、心のこもる温かみのある逸品と多くの方々に親しまれています。
近年は、一般的になった洋風生活と、鎌倉彫の「和」のコラボレーションによる日常生活への彩りと豊かさの実現に力を注いでいます。
鎌倉彫は、今を去る八百数十年の昔、鎌倉文化が華やかであった頃、有名な仏師運慶の孫、康運が、宋人和卿の携えて来た、
紅花緑葉の彫塗をみて、木彫りでこれを模し、法華堂の仏具を作ったのがその始めと云われております。
その技法は、器物に花紋を薄肉彫りし、花を朱漆、葉を緑色漆で塗ったものであります。
また、下塗りに黒漆、上塗りに朱漆を用いて研ぎ出したものであり、建長寺仏壇の獅子花紋、中尊寺地蔵院の笈などが
当時の代表作とみられております。
その後、時代の推移に伴い、幾多の工夫改良を重ねながらも、今日なお、よく鎌倉時代の作風を伝えて、
素朴にして風雅にみち、格調高い工芸品として、広く賞美されております。
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